FV432はFV430シリーズの装甲人員輸送車として設計された。1962年にGKN Sankeyによって生産が開始され、約3,000両を建造した後、1971年に生産を終了した。
FV432は全鋼鉄製であり、エンジンを前方左側に、運転席を右側に配置した従来型のデザインである。操縦席の後方には車長席が配置されている。乗員室の上部には大型の分割/折りたたみ式(コンチェルティーナ式)のハッチがあり、車体後部には積み降ろし用のサイドヒンジ式ドアが配置されている。開発当時の他の装甲兵員輸送車が採用した乗車戦闘用の銃眼はない。これは、イギリス陸軍の教範では、歩兵部隊は戦闘時に車両から降りて戦うことになっていたからである。乗員室には左右に5つの座席があり、これらの座席を折り畳むことでフラットな荷室にすることができる。
FV432の耐用年数を延ばすためにFV432をアップグレードする必要性があることから、イギリス国防総省は、1,000機以上のFV432をマーク3標準に更新するためにBAE Systems Land Systemsと8,500万ポンドの契約を締結した。主な変更点は、新しいディーゼルエンジンとブレーキシステムへの換装である。当初はFV432と434型のみが改造されたが、他のバリエーションも検討されている。2006年12月に最初の500台が英国陸軍に引き渡されたが、イラクとアフガニスタンでの使用のために、エアコン、強化されたリアクティブアーマー、IED 妨害装置が追加された。当初、これらの改良型のみがブルドッグという名称で知られていたが、現在ではすべてのMark3車両がブルドックと呼ばれている。
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