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BMP-2 のバックアップ(No.6)
武装と能力
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| 座席 | 兵装 | 弾数 | 装填 時間 | 備考 | |
| 1 | 操縦手 | カウンターメジャー | |||
| 煙幕展開機能 | 30秒 | - | ディーゼルエンジンの排気システムに燃料を噴射することによって車体右側面から煙幕を展開し、敵から自車両や味方歩兵を隠蔽する。 | ||
| 物資の積み下ろし | |||||
| 弾薬の補給 | - | - | この車両から歩兵が直接弾薬を補給もしくはFOBに弾薬を補給できる。 | ||
| 2 | 砲手 | メインウェポン | |||
| 3UBR6 AP | 160 | - | 2A42 30mm機関砲から発射する。軽装甲車両から同等程度の装甲をもつ歩兵戦闘車クラスまで、ある程度の装甲車両に対して有効。 | ||
| 3UOR6 HE-T | 300 | - | 榴弾。歩兵や非装甲車両に対してかなりの威力を発揮する。 | ||
| 9M113 Konkurs | 4 | 12.5秒 | 有線誘導可能な対戦車ミサイル。 | ||
| サブウェポン | |||||
| 7.62mm機関銃PKT | 800x2 | - | 主砲右側に装備された同軸機関銃。 | ||
| カウンターメジャー | |||||
| 902V Tucha 2連装発煙弾発射器×4 | 2 | - | 煙幕を発生させる擲弾を砲塔から180度にわたって一斉に射出することによって敵による捕捉をかく乱させる。 | ||
| オプティクス | |||||
| 2E36-4 | - | - | 移動中の照準のブレを低減するスタビライザー。 | ||
| BPK-2-42 | - | - | 最大6xの倍率を持つ昼夜兼用照準サイト。 | ||
| ハンターキラー能力 | - | - | 砲手と車長が視点を同期することでスムーズに敵を補足することができる。 | ||
| 3 | 車長 | カウンターメジャー | |||
| 902V Tucha 3連装発煙弾発射器×2 | 2 | - | 煙幕を発生させる擲弾を砲塔から180度にわたって一斉に射出することによって敵から自車両を隠蔽する。 | ||
| オプティクス | |||||
| スタビライザー | - | - | 移動中の照準のブレを低減する。 | ||
| TKN-3BP | - | - | 5x/4.2xの倍率を持つ昼夜兼用双眼視察装置 | ||
| ハンターキラー能力 | - | - | 砲手と車長が視点を同期することでスムーズに敵を補足することができる。 | ||
ソ連が開発したBMP-1は、画期的な新車種である戦闘兵車であったが、当然年月が経過するにつれて問題点や旧式化する部分が出てきた。また、BMP-1の登場により、西側では対抗するための装甲兵車が次々と登場した。例えば後のドイツ戦闘兵車シリーズになるマルダーは元々開発が進められていたが、BMPショックによって開発が加速され、1970年に制式化されている。マルダーは、BMPと比べて車体が大型になり、後部兵員室の天井を高くするなどして居住性に配慮がなされている。武装も貫徹力が高く持続射撃に長けたラインメタル社製20mm機関砲Mk20 RH202を装備していた。フランス陸軍も、1965年から進めていた水陸両用装甲兵車計画をAMX-10Pとして完成させ、1972年には量産を開始した。AMX-10Pの車体はBMP-1よりも小型にまとめられているものの、重量は重く防御力はAMX-10Pのほうが高い。AMX-10Pが装備するGIAT社製20mm機関砲M693は、歩兵支援用の榴弾と対装甲用の徹甲弾を即座に切り替えられる二重給弾システムを採用している。
この手の戦闘兵車とBMP-1が遭遇した場合、低圧砲を初弾で命中させることができなければ、彼らが装備する機関砲に簡単に撃破される可能性が高く、必中を期して停車し、対戦車ミサイルを発射しようとしても先に機関砲によって撃破される可能性が高かった。また、NATOはこの頃になると、小型軽量なヘリコプター(BO105PやSA342)に機関砲やHOT対戦車ミサイルを装備させた武装ヘリコプターを大量に配備していた。それに加え、本格的な対戦車ヘリであるアメリカのAH-1がベトナムで活躍しつつ改良されていった。地形に沿って低高度から突然襲い掛かるこの手のヘリコプターに対して、BMP-1は兵員室に保管してある携行地対空ミサイルで反撃する余裕がない限り基本的に無力であった。
これらの問題を受けて、BMP-1の近代化改修を行うこととなり、制式化された車両がBMP-2である。
BMP-2は、BMP-1の車体を可能な限り流用することで生産コストを低減しているため、エンジンはBMP-1と同系統のものを採用している。操縦手の配置はBMP-1と変わらないが、車長は大型になった砲塔に砲手と乗ることにより、全周視界を得られるようになった。砲塔が大型化した分、後部兵員室上部のハッチが四つから二つに減っている。
装備する30mm 2A42機関砲は、基本340発の榴弾と160発の徹甲弾、計500発の機関砲弾を車内に搭載し、砲手が徹甲弾と榴弾を任意に切り替えることができるデュアルフィード設計になっている。発射速度は単発、低速連射(毎分200発~300発)、高速連射(500発~800発)の切り替えができる。砲の仰角は75度まで取ることができ、BMP-1の欠点であった対空戦闘能力が格段に向上している。砲塔上部に装備された対戦車ミサイルは初期は9M111 ファゴット(NATOコードネーム:AT-4 スピゴット)であったが、後期型は9M113 コンクールス(NATOコードネーム:AT-5 スパンドレル)を装備している。
砲塔は電動旋回式でスタビライザーを装備しているため行進間射撃が可能である。射撃統制装置は微光増倍方式の暗視装置を装備しており、夜間で650mまで視認することが可能である。さらに完全な暗闇に対応するために赤外線投光器によって視界を得る赤外線アクティブ方式の暗視装置も装備している。
乗員は3名で、7名の兵員を輸送することができる。6名の兵士は後部の兵員室に搭乗する構造で、3人がけの座席2列に背中合わせに座る。残る1名は砲塔の左前、操縦士の後ろの座席に搭乗する。ここは本来は分隊長の席だったが、後部兵員室と隔離されており、兵士たちを指揮するのに不便なことから、分隊長は後部兵員室に座り、前席には機関銃手などが座るケースが多くなった。この点に関しては後部兵員室に下車戦闘班8名全員が搭乗できるBMP-1よりも劣っている。
近代化型の砲塔には、2連装9M113対戦車ミサイルのランチャーが両側面に搭載され、計4発の9M113対戦車ミサイルを装備している(この砲塔はBTR-90にも使われている)。
エンジンなどを含め車体はBMP-1と似通っているため、航続距離などの変化はほとんどなく、重量増加のため一時期水上航行機能は取り外されたが程なく復活し、BMP-1と同じく水陸両用で走ることができるようになった。
後継車と目されるBMP-3の国内生産数がさほど多くなく、相当数のBMP-2がロシア陸軍に存在しているが、将来次世代の歩兵戦闘車によって更新されるまでは、この車種が近代化改修を施されながら主力歩兵戦闘車として、ロシア陸軍を支えて行くことになるだろう。
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