[添付]
T-72Sの125mm滑腔砲は、装弾筒付翼安定徹甲弾と対戦車榴弾の2種類の弾薬を状況によって使い分けて発射することができる。 T-72シリーズは自動装填装置によって行われるため、人による装填よりやや遅く、また弾薬庫が砲塔の真下に円形状に配置されているという脆弱性をもってしまっている。
T-72B3のベースとなったT-72は、1971年にソビエト連邦で開発された主力戦車である。ロシアでは「ウラル」(Урал)と言う愛称がある。 1967年からT-62の車体をベースとした「オブイェークト172」として始まり、「オブイェークト172M」としてプロトタイプが完成した。1971年-1973年にかけ各種試験を経て正式にT-72として採用され、1974年よりチェリャビンスク・キーロフ戦車工場にて、従来のT-55およびT-62の生産ラインから全面的に切り替えられ、生産が開始された。ソ連以外の旧東側陣営でも生産され、総生産数は約25000両に及び、改良型のT-90等が現在でも生産されている。 技術的にはアメリカのM60パットンや西ドイツのレオパルト1、イギリスのチーフテンと同じ第2世代主力戦車にあたる。74式戦車と同じ低い車体や亀型砲塔など、同世代戦車の中では攻撃力・機動力・防御力のバランスに優れているとされる。その後の第3世代主力戦車と比べると見劣りはするものの、前述の様に旧東側陣営で数多く生産された事もあり、現在も数多くの国々で使用されており、T-90などの改良型の開発も続けられている。 性能が1.7%と向上し、爆発反応装甲が追加されている。T-72Sの武装には主砲に125mmD-81滑空砲、副武装に7.62 mm同軸機関銃、12.7 mm対空機関銃。主砲の搭載弾数は45発、そのうち22発は自動装填装置で装填される。現在イラン軍はT-72Sを565両保有している。
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