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> BMP-2
【sWIKI】からのお知らせ
14日(金)11時30分頃から約3時間、閲覧できない状態となりました。復旧作業、及び差分チェッカーのバックアップ作業を行いました。御迷惑をお掛けし、申し訳御座いませんでした。
BMP-2
の編集
*歩兵戦闘車紹介 [#introduction] //実車の紹介を自由にどうぞ ソ連が開発したBMP-1は、画期的な新車種である戦闘兵車であったが、当然年月が経過するにつれて問題点や旧式化する部分が出てきた。また、BMP-1の登場により、西側では対抗するための装甲兵車が次々と登場した。例えば後のドイツ戦闘兵車シリーズになるマルダーは元々開発が進められていたが、BMPショックによって開発が加速され、1970年に制式化されている。マルダーは、BMPと比べて車体が大型になり、後部兵員室の天井を高くするなどして居住性に配慮がなされている。武装も貫徹力が高く持続射撃に長けたラインメタル社製20mm機関砲Mk20 RH202を装備していた。フランス陸軍も、1965年から進めていた水陸両用装甲兵車計画をAMX-10Pとして完成させ、1972年には量産を開始した。AMX-10Pの車体はBMP-1よりも小型にまとめられているものの、重量は重く防御力はAMX-10Pのほうが高い。AMX-10Pが装備するGIAT社製20mm機関砲M693は、歩兵支援用の榴弾と対装甲用の徹甲弾を即座に切り替えられる二重給弾システムを採用している。 この手の戦闘兵車とBMP-1が遭遇した場合、低圧砲を初弾で命中させることができなければ、彼らが装備する機関砲に簡単に撃破される可能性が高く、必中を期して停車し、対戦車ミサイルを発射しようとしても先に機関砲によって撃破される可能性が高かった。また、NATOはこの頃になると、小型軽量なヘリコプター(BO105PやSA342)に機関砲やHOT対戦車ミサイルを装備させた武装ヘリコプターを大量に配備していた。それに加え、本格的な対戦車ヘリであるアメリカのAH-1がベトナムで活躍しつつ改良されていった。地形に沿って低高度から突然襲い掛かるこの手のヘリコプターに対して、BMP-1は兵員室に保管してある携行地対空ミサイルで反撃する余裕がない限り基本的に無力であった。 これらの問題を受けて、BMP-1の近代化改修を行うこととなり、制式化された車両がBMP-2である。 BMP-2は、BMP-1の車体を可能な限り流用することで生産コストを低減しているため、エンジンはBMP-1と同系統のものを採用している。操縦手の配置はBMP-1と変わらないが、車長は大型になった砲塔に砲手と乗ることにより、全周視界を得られるようになった。砲塔が大型化した分、後部兵員室上部のハッチが四つから二つに減っている。 装備する30mm 2A42機関砲は、基本340発の榴弾と160発の徹甲弾、計500発の機関砲弾を車内に搭載し、砲手が徹甲弾と榴弾を任意に切り替えることができるデュアルフィード設計になっている。発射速度は単発、低速連射(毎分200発~300発)、高速連射(500発~800発)の切り替えができる。砲の仰角は75度まで取ることができ、BMP-1の欠点であった対空戦闘能力が格段に向上している。砲塔上部に装備された対戦車ミサイルは初期は9M111 ファゴット(NATOコードネーム:AT-4 スピゴット)であったが、後期型は9M113 コンクールス(NATOコードネーム:AT-5 スパンドレル)を装備している。 砲塔は電動旋回式でスタビライザーを装備しているため行進間射撃が可能である。射撃統制装置は微光増倍方式の暗視装置を装備しており、夜間で650mまで視認することが可能である。さらに完全な暗闇に対応するために赤外線投光器によって視界を得る赤外線アクティブ方式の暗視装置も装備している。 主兵装以外に携行地対空ミサイル発射器とミサイル2発、RPGの弾頭5発を運搬できる。 装甲はBMP-1とほぼ変わらず、車体正面は23㎜徹甲弾に何発か耐え、側面は30mまでの距離からの7.62mm徹甲弾を防ぐことができる。 BMP-2はBMP-1と同じく水上航行機能を持っているがBMP-2D(Desantnaya - 突撃)には車体の側面、操縦手席と車長席の下に空間装甲として機能する増加装甲、および砲塔に厚さ6mmの増加装甲が取り付けられている。この改修により重量が増加したため、水上航行機能が失われた。また、車体前面の下部に地雷除去システムを装備することができる。BMP-2Dは1982年以降、アフガニスタン紛争に投入された。紛争中に初めてこの車両を見た西側のオブザーバーはBMP-2Eと呼んだ。 乗員は3名で、7名の兵員を輸送することができる。6名の兵士は後部の兵員室に搭乗する構造で、3人がけの座席2列に背中合わせに座る。残る1名は砲塔の左前、操縦士の後ろの座席に搭乗する。ここは本来は分隊長の席だったが、後部兵員室と隔離されており、兵士たちを指揮するのに不便なことから、分隊長は後部兵員室に座り、前席には機関銃手などが座るケースが多くなった。この点に関しては後部兵員室に下車戦闘班8名全員が搭乗できるBMP-1よりも劣っている。 近代化型であるBMP-2M"Berezhok"は、砲塔を30mm 2A42機関砲、PKMT 7.62mm同軸機関銃を搭載し、さらに上面後部にAGS-30グレネードランチャー、砲塔両側面に9M133M 'Kornet-M'の連装ランチャー、およびBMD-4に装備されている新型昼夜兼用サイトBPKZ-42を装備したB05Ya01 Berezhok砲塔に換装したものである。この砲塔はBTR-90にも採用されている 。この"Berezhok"アップグレードはアルジェリアに採用された。また、ロシアは数百台の車両をアップグレードする予定である。 後継車と目されるBMP-3の国内生産数がさほど多くなく、相当数のBMP-2がロシア陸軍に存在しているが、将来次世代の歩兵戦闘車によって更新されるまでは、この車種が近代化改修を施されながら主力歩兵戦闘車として、ロシア陸軍を支えて行くことになるだろう。 //#youtube()
&attachref(./Bmp2.jpg,nolink,); |BGCOLOR(#555):COLOR(White):200|489|c |BGCOLOR(#fc2):COLOR(Black):''分類''|''歩兵戦闘車''| |製造国|ロシア連邦| |設計 / 製造|チェリャビンスク・トラクター工場| |座席数|10| |搭載物資|600| |リスポーン時間|15分| |チケット|10| *武装と能力 [#e46bf5f5] |CENTER:BGCOLOR(#ddd):2*0|CENTER:24|210|>|CENTER:40|400|c |>|BGCOLOR(#555):COLOR(White):座席|兵装|弾数|装填&br;時間|備考|h //1番席 //カウンターメジャー |1|操縦手|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''カウンターメジャー''| |~|~|煙幕展開機能|30秒|-|ディーゼルエンジンの排気システムに燃料を噴射することによって車体右側面から煙幕を展開し、敵から自車両や味方歩兵を隠蔽する。| //サブウェポン |~|~|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''物資の積み下ろし''| |~|~|弾薬の補給|-|-|この車両から歩兵が直接弾薬を補給もしくはFOBに弾薬を補給できる。| //2番席 //メインウェポン |2|砲手|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''メインウェポン''| |~|~|3UBR6 AP|160|-|2A42 30mm機関砲から発射する。軽装甲車両から同等程度の装甲をもつ歩兵戦闘車クラスまで、ある程度の装甲車両に対して有効。| |~|~|3UOR6 HE-T|300|-|榴弾。歩兵や非装甲車両に対してかなりの威力を発揮する。| |~|~|9M113 Konkurs|4|12.5秒|有線誘導可能な対戦車ミサイル。| // //サブウェポン |~|~|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''サブウェポン''| |~|~|7.62mm機関銃PKT|800x2|-|主砲右側に装備された同軸機関銃。| // //カウンターメジャー |~|~|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''カウンターメジャー''| |~|~|902V Tucha 2連装発煙弾発射器×4|2|-|煙幕を発生させる擲弾を砲塔から180度にわたって一斉に射出することによって敵による捕捉をかく乱させる。| // //オプティクス |~|~|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''オプティクス''| |~|~|2E36-4|-|-|移動中の照準のブレを低減するスタビライザー。| |~|~|BPK-2-42|-|-|最大6xの倍率を持つ昼夜兼用照準サイト。| |~|~|ハンターキラー能力|-|-|砲手と車長が視点を同期することでスムーズに敵を補足することができる。| //3番席 //カウンターメジャー |3|車長|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''カウンターメジャー''| |~|~|902V Tucha 3連装発煙弾発射器×2|2|-|煙幕を発生させる擲弾を砲塔から180度にわたって一斉に射出することによって敵から自車両を隠蔽する。| // //オプティクス |~|~|>|>|>|BGCOLOR(#fc2):''オプティクス''| |~|~|スタビライザー|-|-|移動中の照準のブレを低減する。| |~|~|TKN-3BP|-|-|5x/4.2xの倍率を持つ昼夜兼用双眼視察装置| |~|~|ハンターキラー能力|-|-|砲手と車長が視点を同期することでスムーズに敵を補足することができる。| *特徴、アドバイス、補足 [#tips] //ここに解説 -車両を運用するための乗員席が3席に7席の後部兵員室があります。 -BMP-2はロシア連邦軍にとってイギリス軍におけるウォーリアやアメリカ軍のブラッドレーといった歩兵戦闘車の対抗車両として実装されました。そのため、同様に歩兵戦闘車に分類されているBTR-82Aよりも強力な攻撃力と防御力があります。 -BMP-2に搭載されたShipunov 30mm機関砲は高い発射レートを誇っているため高い攻撃力を発揮できます。 -また、BMP-2は砲塔の上部に取り付けられたATGMを装備しています。 射程とダメージはSpandrelのミサイルと似ていますが、リロードにはもっと時間がかかります。 -BMP-2は将来的にBMP-2Mに切り替えられロシア軍の装備事情を反映したものになる予定です。 //&ref(,nolink,50%); *ゲーム内映像 [#image] #youtube(https://www.youtube.com/watch?v=Auylt6Hl6l0); *歩兵戦闘車紹介 [#introduction] //実車の紹介を自由にどうぞ ソ連が開発したBMP-1は、画期的な新車種である戦闘兵車であったが、当然年月が経過するにつれて問題点や旧式化する部分が出てきた。また、BMP-1の登場により、西側では対抗するための装甲兵車が次々と登場した。例えば後のドイツ戦闘兵車シリーズになるマルダーは元々開発が進められていたが、BMPショックによって開発が加速され、1970年に制式化されている。マルダーは、BMPと比べて車体が大型になり、後部兵員室の天井を高くするなどして居住性に配慮がなされている。武装も貫徹力が高く持続射撃に長けたラインメタル社製20mm機関砲Mk20 RH202を装備していた。フランス陸軍も、1965年から進めていた水陸両用装甲兵車計画をAMX-10Pとして完成させ、1972年には量産を開始した。AMX-10Pの車体はBMP-1よりも小型にまとめられているものの、重量は重く防御力はAMX-10Pのほうが高い。AMX-10Pが装備するGIAT社製20mm機関砲M693は、歩兵支援用の榴弾と対装甲用の徹甲弾を即座に切り替えられる二重給弾システムを採用している。 この手の戦闘兵車とBMP-1が遭遇した場合、低圧砲を初弾で命中させることができなければ、彼らが装備する機関砲に簡単に撃破される可能性が高く、必中を期して停車し、対戦車ミサイルを発射しようとしても先に機関砲によって撃破される可能性が高かった。また、NATOはこの頃になると、小型軽量なヘリコプター(BO105PやSA342)に機関砲やHOT対戦車ミサイルを装備させた武装ヘリコプターを大量に配備していた。それに加え、本格的な対戦車ヘリであるアメリカのAH-1がベトナムで活躍しつつ改良されていった。地形に沿って低高度から突然襲い掛かるこの手のヘリコプターに対して、BMP-1は兵員室に保管してある携行地対空ミサイルで反撃する余裕がない限り基本的に無力であった。 これらの問題を受けて、BMP-1の近代化改修を行うこととなり、制式化された車両がBMP-2である。 BMP-2は、BMP-1の車体を可能な限り流用することで生産コストを低減しているため、エンジンはBMP-1と同系統のものを採用している。操縦手の配置はBMP-1と変わらないが、車長は大型になった砲塔に砲手と乗ることにより、全周視界を得られるようになった。砲塔が大型化した分、後部兵員室上部のハッチが四つから二つに減っている。 装備する30mm 2A42機関砲は、基本340発の榴弾と160発の徹甲弾、計500発の機関砲弾を車内に搭載し、砲手が徹甲弾と榴弾を任意に切り替えることができるデュアルフィード設計になっている。発射速度は単発、低速連射(毎分200発~300発)、高速連射(500発~800発)の切り替えができる。砲の仰角は75度まで取ることができ、BMP-1の欠点であった対空戦闘能力が格段に向上している。砲塔上部に装備された対戦車ミサイルは初期は9M111 ファゴット(NATOコードネーム:AT-4 スピゴット)であったが、後期型は9M113 コンクールス(NATOコードネーム:AT-5 スパンドレル)を装備している。 砲塔は電動旋回式でスタビライザーを装備しているため行進間射撃が可能である。射撃統制装置は微光増倍方式の暗視装置を装備しており、夜間で650mまで視認することが可能である。さらに完全な暗闇に対応するために赤外線投光器によって視界を得る赤外線アクティブ方式の暗視装置も装備している。 主兵装以外に携行地対空ミサイル発射器とミサイル2発、RPGの弾頭5発を運搬できる。 装甲はBMP-1とほぼ変わらず、車体正面は23㎜徹甲弾に何発か耐え、側面は30mまでの距離からの7.62mm徹甲弾を防ぐことができる。 BMP-2はBMP-1と同じく水上航行機能を持っているがBMP-2D(Desantnaya - 突撃)には車体の側面、操縦手席と車長席の下に空間装甲として機能する増加装甲、および砲塔に厚さ6mmの増加装甲が取り付けられている。この改修により重量が増加したため、水上航行機能が失われた。また、車体前面の下部に地雷除去システムを装備することができる。BMP-2Dは1982年以降、アフガニスタン紛争に投入された。紛争中に初めてこの車両を見た西側のオブザーバーはBMP-2Eと呼んだ。 乗員は3名で、7名の兵員を輸送することができる。6名の兵士は後部の兵員室に搭乗する構造で、3人がけの座席2列に背中合わせに座る。残る1名は砲塔の左前、操縦士の後ろの座席に搭乗する。ここは本来は分隊長の席だったが、後部兵員室と隔離されており、兵士たちを指揮するのに不便なことから、分隊長は後部兵員室に座り、前席には機関銃手などが座るケースが多くなった。この点に関しては後部兵員室に下車戦闘班8名全員が搭乗できるBMP-1よりも劣っている。 近代化型であるBMP-2M"Berezhok"は、砲塔を30mm 2A42機関砲、PKMT 7.62mm同軸機関銃を搭載し、さらに上面後部にAGS-30グレネードランチャー、砲塔両側面に9M133M 'Kornet-M'の連装ランチャー、およびBMD-4に装備されている新型昼夜兼用サイトBPKZ-42を装備したB05Ya01 Berezhok砲塔に換装したものである。この砲塔はBTR-90にも採用されている 。この"Berezhok"アップグレードはアルジェリアに採用された。また、ロシアは数百台の車両をアップグレードする予定である。 後継車と目されるBMP-3の国内生産数がさほど多くなく、相当数のBMP-2がロシア陸軍に存在しているが、将来次世代の歩兵戦闘車によって更新されるまでは、この車種が近代化改修を施されながら主力歩兵戦闘車として、ロシア陸軍を支えて行くことになるだろう。 //#youtube() *コメント [#comment] #pcomment(,reply,20,)